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「それって何のお金ですか?」

資金繰りの真実

失礼ですが、いま、あなたの事業資金の月末の手持ち残はいくらでしょうか?

250万円ぐらい?

それは何のお金でしょうか?

えっ 集金のお金?

それはそうかもしれませんが、少し考え方を変えてみましょう。

あなたの会社の給料の〆日はいつですか?

月末締めの翌5日払い?

では、給料の支払金額が200万円とすると、手持ちの250万円のお金の大半は従業員さんからの借入金のお金(既に支払い義務が発生しているという意味で)ということにならないでしょうか?

この事実は、会計事務所の提供する経営データ(=試算表)でいくら利益が出ていようが変わりません。

今仮に試算表で300万円の利益が出ていたとします。

これを現実の儲けと錯覚してお金を使ってしまったらどうなるでしょうか?
給料が払えなくなってしまいます。

ところが、毎日忙しく仕事に明け暮れていると、だんだん見えなくなってくるのです。

会計事務所のいう利益がお金とどうかかわっているのかわからない・・・というか
「利益ってお金なの?」
という疑問が、いつまでたってもぬぐい去れない・・・

そんな経営者が大半なのです。

そこで、利益とお金の読み方をお教えしましょう

実は利益はお金ではありません。

正確に言うと、利益がお金に変わるのは、特殊な業種を除いて、会社をたたむ時だけです。

「えっ、そんなバカな?」と思われるかもしれませんが、本当です。

これからその理由を説明しましょう。

たとえば、今年、手持ち資金200万円を元手に商売を始めたとします。

この現金200万円で商品を2個(1個100万円)仕入れました。

商品は1個が180万円で売れ(掛け売りで、入金は翌月末の予定です)、決算を迎えたとします。

利益は、売上180万円-仕入原価100万円=80万円です。

しかし、手持ちのお金はゼロです。

商品を2個仕入れた時点で手持ちの200万円は使い切り、売上金は未入金だからです。

利益80万円-(売掛金180万円+在庫100万円)=△200万円

手持ち資金200万円-200万円=0

このカッコの中を運転資金といいます。

売掛金は翌月には回収しますし、在庫もいずれ売れるでしょう。

しかし、商売を続けている限り、かならず次の売掛や新しい在庫が発生します。

ですから、利益がキャッシュとして手元に残るのは、会社をたたむ時だけということになります。

いえば簡単ですが、設備投資や借入返済など経営が複雑になればなるほど、利益とキャッシュの関係は見えなくなってきます。

補足すると、利益=現金となる商売は、仕入れも経費も売上もすべて現金取引、在庫も設備も借入もないといったケースに限られます。

また、売上は現金で仕入れは掛け、在庫も借入もほとんどないといった場合は、利益以上にお金が残るケースもあります。

むかし、知り合いの経営者から

「利益が出てお金がない会社と、赤字でもお金に余裕のある会社と、どっちの社長になりたいと思う?」

と聞かれたことがありますが、あなたはいかがでしょうか?

そして、あなたのビジネスはどんな資金繰りのクセをもっているでしょうか?

あるていどトレーニングを積めば、貸借対照表から利益とキャッシュの関係を要領よくつかむ方法はマスターできますが、正直な話、会計事務所経験の長い職員でも貸借対照表の読み方がわからない人が多いのです。

会計事務所の損益計算書にかたよった説明と、資金繰りに忙しい社長との認識のズレは、実はここから生まれているのだと思います。

                        

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